これは本番前に確認するチェックリストで、順序にも意味があります。 すでにいくつかのシーンを含むプロジェクトがある前提です。
1. まずライブコンソールを開く
Ctrl+Shift+L。以下の内容はすべてこのウィンドウにまとまっており、モーダルではありません。ノート PC 側にコンソール、もう一方のディスプレイにメインウィンドウを置いて、開いたままにしてください。
上部のステータス欄には、実際に何が出力されていて、フレームがどのくらいの速さで描画されているかが表示されます。プロジェクターに映像が届いていない場合、まずここを見ます。
2. 出力を選ぶ
出力経路は 3 つあり、排他ではありません。
- セカンドスクリーン — 最も単純です。出力グループでディスプレイにチェックを入れると、ミラーウィンドウがそのディスプレイで全画面になります。
- Spout(Windows)— 同じマシン上の別アプリケーションとフレームを共有します。Resolume、OBS、マッピングツールなど。
- NDI — ネットワーク経由でフレームを送ります。スクリーンを駆動するマシンとソフトを動かすマシンが別の場合に使います。
実際に使う経路を、できれば会場で試してください。 とくに NDI はネットワークの状態に左右されます。ノート PC には十分なスイッチでも、非圧縮映像を余裕をもって通せるとは限りません。
3. 出力品質を意識して決める
コンソールに 2 つの設定があり、初期値は品質より安全側に寄せてあります。
- 解像度 — Preview res はプレビュー用にすでに描いたフレームを再利用します。Full res は出力解像度で描き直すため、負荷はかなり高くなります。出力 1 系統の高性能なマシンなら Full res のほうが良く見えます。3 系統を駆動するノート PC ではフレームを失います。
- フレームレート — たいていの内容には 30 fps で十分です。出力経路が本当に 60 で動き、余裕がある場合にだけ 60 を選んでください。
プレビューが引っかかる場合は、フレームレートより先に解像度を下げてください。カクつきのほうが、わずかな甘さより目立ちます。
4. コントローラーを割り当てる
Live → MIDI Controller… デバイスを接続し、対象を選び、Learn を押してから、割り当てたい操作子を動かします。
きちんと設定しておきたいことが 2 つあります。
ブラックアウトをパッドに割り当てる。 対象に Blackout (toggle) を選び、パッドを叩きます。何かがおかしくなったときに手を伸ばす操作子なので、見なくても分かるパッドにしてください。ブラックアウトは再生を止めずに出力を黒にするため、タイムラインは進み続け、解除すれば同期したまま戻ります。
手持ちのノブの種類を伝える。 最初のクリックでノブが端まで飛ぶ場合、それはエンドレスエンコーダーが絶対位置として読まれています。その操作子を Learn する前に Knob type をエンコーダーのいずれかに設定してください。多くのコントローラーは両方の種類を混在させているため、この設定は割り当てごとです。
Next Scene と Previous Scene、あるいはセットが特定のルックを軸に組まれているなら Launch Scene 1–4 も割り当てておくと便利です。
5. シーンのクロスフェードを設定する
シーンバーの横に長さの設定があります。Cut はビートに合わせた鋭い切り替えに向いています。0.5 秒や 1 秒は、カットでは唐突になるアンビエント寄りの素材に合います。
クロスフェードはトランスポートが一時停止中でも進むため、タイムラインを再生せずに切り替えを試せます。
6. オーディオをつなぐ
右パネルの Audio Link タブを開き、ソースを選びます。
- タイムラインのすべてのクリップ — プロジェクト内のオーディオに反応します。
- ライブ入力 — 実際に会場で鳴っている音に反応します。他人の音楽に合わせるセットではこちらです。
マスターゲインは、メーターが振り切れずに全域を動く程度に設定します。そのうえで帯域ごとのトリムで、何が何を駆動するかを決めます。低域はスケールとインパクト、高域はディテールと輝きに向いています。
ライブ入力について: Windows ではシステム再生音を直接取り込むことはできません。ライン入力やオーディオインターフェース経由で入力するか、VB-CABLE などのループバックドライバーを導入してください。導入後は通常の入力デバイスとして表示されます。
7. パフォーマンスモードを有効にする
コンソールのパフォーマンス欄にあります。プレビューのアンチエイリアスとスーパーサンプリングを外し、必要なところにフレームを回します。書き出しには影響しません。
卓を離れる前に
- ブラックアウトがパッドに割り当てられ、実際に一度押して確認した。
- 実際に使う出力に映像が出た。
- 最も重いシーンを流した実負荷の状態で、ステータス欄が妥当なフレームレートを示している。
- プロジェクトが保存され、メディアがプロジェクトフォルダー内にある。Media タブはプロジェクトの中身を示すので、ノート PC の別の場所にあるファイルを見つける最短の手段です。
最後の項目は見た目以上に重要です。Media タブから読み込んだメディアはプロジェクトフォルダーにコピーされるため、プロジェクトは可搬性を保ちます。デスクトップから参照しているものは、会場のマシンでは欠落します。
